2025年の第76回NHK紅白歌合戦は、“万博”と“記念イヤー”という2つの要素が注目されていますが、選出の鍵を握るのはやはり“NHKとの関係性”と“過去の選出傾向”です。
大阪・関西万博との連動や、出場アーティストの周年記念が話題になる一方で、例年の紅白では「NHKタイアップの有無」や「視聴率を担保する定番・大物枠」、「話題性の高いZ世代やSNS発のアーティスト」など、さまざまなバランスが取られてきました。
2025年は、これらの定番要素に“万博演出”がどのように融合していくのかが大きな見どころと言えるでしょう。
本記事では、「第76回紅白歌合戦の出場者は誰なのか」というテーマに基づき、万博や周年という特殊要因に加え、NHKと過去の紅白の“選出基準”を踏まえた上での有力出場者と演出の展望を多角的に分析していきます。
第76回紅白歌合戦2025の注目ポイントは？
第76回紅白歌合戦（2025年）は、例年以上に注目度の高い年となりそうです。
その背景には、「大阪・関西万博」と「アーティストたちの記念周年」という、2つの特別な要素が大きく関わっています。
しかし一方で、例年通りの紅白らしさ、つまり「世代を超えた視聴者層への配慮」「NHKと縁の深いアーティストの選出」「毎年恒例のベテラン演歌枠やお茶の間人気」も忘れてはなりません。
2025年はそれらの要素に“新時代性”と“国際性”がどのように絡むのか、紅白の転換点ともいえる年になりそうです。
大阪・関西万博との連動はどこまで影響するのか？
2025年の紅白は、大阪・関西万博の開催年と重なることから、一定の関連演出が期待される年ではあります。
たとえば、万博公式アンバサダーを務めるコブクロの出場は高確率と見られており、万博テーマソングのパフォーマンスにも注目が集まります。
ただし、それ以外の出場者については、万博と直接の関係があることが必須条件ではありません。
YOASOBIやあいみょんなど、テーマや世界観で共通点があるアーティストの演出が盛り込まれる可能性はありますが、全体の編成方針に強く影響を与えるとは限らないと見られています。
紅白はあくまで「NHK年末の総決算」であり、エンターテインメントとしての幅広さや安定感、そして視聴者の期待に応える“紅白らしさ”が重視される番組です。
「周年記念アーティスト」が多い2025年の特徴
2025年は、デビュー50周年・60周年といった節目を迎える大物アーティストが多数存在します。
たとえば、
- 矢沢永吉：ソロ50周年
- 布施明・美川憲一：デビュー60周年
- TWICE・Mrs. GREEN APPLE：デビュー10周年
など、世代もジャンルも異なるアーティストが多数周年を迎えます。
過去の紅白では、40周年・50周年といった節目の年に「特別枠」や「メモリアル演出」が組まれることも多く、2025年も同様の構成が予想されます。
また、周年を迎えるアーティストは長年にわたり活動してきた背景があるため、多世代に訴求しやすいという点でも、紅白という国民的番組において選ばれやすい立ち位置にあるといえるでしょう。
NHK紅白歌合戦の構成に影響する過去の傾向
紅白歌合戦の出場者選考は、単なる音楽活動の成果やヒットチャート上の成績だけではなく、長年にわたる“NHKとのつながり”や“番組全体のバランス”が大きく関わっています。
たとえば、以下のような要素は例年強く意識されている傾向があります。
- NHK番組とのタイアップ歴（大河・朝ドラ主題歌など）
- Nコン（NHK全国学校音楽コンクール）課題曲の担当歴
- ニュース性のある出来事（結成◯周年、社会的支援活動など）
- 親子三世代で楽しめる楽曲／演出が可能かどうか
といったテーマが重なっており、こうした要素にフィットするアーティストが優先的に選ばれると考えられます。
第76回紅白歌合戦の出場者予想｜本命アーティストを徹底解説
紅組の有力候補｜あいみょん・YOASOBI・TWICEなど
紅組では、実績・知名度ともに安定感のある中堅〜若手アーティストが軒並み有力とされています。
まず注目されるのが、あいみょんです。大阪出身という地元色に加え、NHKとの親和性、そして幅広い世代からの支持を持ち、近年の紅組の代表格として定着しつつあります。
次に挙げられるのはYOASOBI。
2024年は不出場でしたが、「NHK SONGS」「プロフェッショナル 仕事の流儀」などとの連携も多く、カムバック待望論が根強くあります。
デジタル演出や世界観の表現力にも定評があり、紅白の映像演出とも親和性が高い存在です。
TWICEは、K-POP女性グループとして最多タイ記録となる紅白通算6回出場を誇り、2025年にはデビュー10周年を迎えます。
安定した人気と記念年という条件が重なり、紅組における国際的な華を添える存在として期待されます。
この他にも、石川さゆり、水森かおりといった“紅白の顔”ともいえるベテラン勢も引き続き有力視されています。
白組の有力候補｜コブクロ・Mrs. GREEN APPLE・矢沢永吉など
白組において有力視されているのは、まずコブクロです。
万博公式アンバサダーとしての立場に加え、地元・関西出身という紅白的な演出に親和性の高い要素を持ちます。
テーマソングを手がけるなど公共性の高い活動歴もあり、NHKとしても安心して起用できる存在でしょう。
続いて注目されるのが、2025年にデビュー10周年を迎えるMrs. GREEN APPLE。
レコード大賞受賞歴や国民的ヒット曲の存在感に加え、Z世代を中心に厚いファン層を持ちます。
紅白でも近年“次世代国民的バンド”としての立ち位置を確立しつつあり、今年の記念イヤーでの起用は極めて自然な流れです。
さらに、矢沢永吉はソロデビュー50周年という大きな節目を迎える年。
これまでも特別枠での出演経験があり、“伝説的存在”として紅白の象徴的な役割を担うことが期待されます。
パフォーマンス面でも特別演出やヒストリー的構成が組まれる可能性が高く、番組全体のハイライトを飾る候補の一人です。
また、布施明、郷ひろみといったベテラン勢も周年記念やNHK番組での実績などを背景に、安定枠として引き続き注目されています。
Z世代・K-POPなど新世代の初出場予想アーティスト
2025年の紅白は、次世代アーティストの“初出場ラッシュ”にも注目が集まっています。
TikTokやYouTubeを中心に人気を得ているZ世代アーティストや、グローバルに活躍するK-POP勢の台頭は、視聴者層の拡大と番組の新鮮さを担ううえで重要な存在です。
まずZ世代アーティストでは、tuki.（ツキ）が筆頭候補。
代表曲「晩餐歌」が大ヒットし、SNSでの再生数・使用数ともに圧倒的な数字を記録。顔出しを控えた神秘的なスタイルも、紅白の演出において話題性を生みやすいとされています。
続いて、こっちのけんとも注目株。
SNSを中心に急速にファン層を拡大しており、2024年下半期にはメディア露出も増加傾向。紅白における“新時代の象徴”的ポジションを期待される存在です。
また、K-POP勢の存在感も無視できません。
- NewJeans：
日本での本格的なプロモーションが始まるタイミングで、ティーン層からの人気が非常に高いガールズグループ。 - XG：
日本人中心で構成されたグローバルガールズグループ。国内外での評価も高く、初出場最有力候補と見られています。 - LE SSERAFIM：
は、過去3年連続出場の実績を持ち、4年連続となるか注目。BTSと同じHYBE所属という話題性も健在です。
一方で、紅白は「日本国内での話題性」「NHKとの関連性」も重視されるため、海外での人気だけでは選出が難しい場合もあります。
2025年の動向次第ではありますが、これらのグループが“国民的番組”である紅白の新たな顔になる可能性は十分にあるでしょう。
紅白歌合戦の「トリ」は誰？2025年のラストを飾る歌手予想
紅組のトリ候補｜石川さゆり・あいみょんなど
紅組の「トリ」に選ばれる可能性が高いのは、やはり石川さゆりです。
通算出場回数48回を超えるレジェンドであり、演歌界を代表する存在として「紅白の顔」として定着。圧倒的な安定感と視聴者層への浸透度の高さから、トリの有力候補といえるでしょう。
一方で、次世代の代表格として台頭するあいみょんも注目株です。
音楽的評価の高さに加え、紅白でも安定したパフォーマンス実績があり、“新しい紅組の象徴”としてトリに抜擢される可能性も現実味を帯びています。
特に万博開催年における「関西出身アーティスト」としての側面も演出上効果的です。
白組のトリ候補｜矢沢永吉・布施明・コブクロなど
白組のトリ候補としてまず挙げられるのが、矢沢永吉です。
2025年にソロデビュー50周年を迎え、過去にも特別枠での出演が印象深い矢沢は、紅白の締めを飾るのにふさわしいカリスマ性を備えています。節目の年であることもトリにふさわしい理由の一つです。
布施明も、2025年でデビュー60周年を迎えるベテランとして、トリ候補に名を連ねます。
1970年の大阪万博でも歌声を披露したという背景があり、「時代を超えた歌手」として記念年にふさわしい演出が期待されます。
コブクロは、万博のテーマソング担当としての位置づけに加え、紅白らしい温かみと安定感のあるパフォーマンスが評価されています。
地元・関西出身という点でも2025年の紅白にふさわしい存在であり、演出的に大トリの役割を担う可能性もあります。
勝手に予想！紅白歌合戦2025の演出・特別企画
1970年万博との“時空コラボ”の可能性
2025年が大阪万博開催年であることを踏まえ、1970年の大阪万博とつながるような「時空コラボ」的な演出が企画される可能性があります。
たとえば、1970年の万博にも出演経験のある布施明、岩崎宏美といったベテラン勢とのコラボステージや、映像を交えた時代演出などが考えられます。
これにより、紅白が持つ“年越し文化”と“記録映像資産”の融合が実現すれば、多世代に響く企画として話題性も抜群でしょう。
話題の巨大演出・中継出演・AI技術の活用にも注目
近年の紅白では、ドローン演出やAR（拡張現実）など、最新の技術を使ったパフォーマンス演出が増加しています。
2025年は技術革新を象徴する万博開催年ということもあり、AIキャラクターとの共演、バーチャルパフォーマンス、国内外との中継ステージといった「未来志向の演出」が注目されるでしょう。
特に、Adoやtuki.のような顔を出さないアーティスト、あるいはデジタルと融合したパフォーマンスを持つアーティストにとっては、紅白が最高の舞台となるかもしれません。
まとめ
2025年の第76回NHK紅白歌合戦は、「記念イヤー」「Z世代・K-POP台頭」「万博との連動」といった多層的な要素が重なり合う、例年以上に注目の年となるでしょう。
コブクロ・あいみょん・Mrs. GREEN APPLE・矢沢永吉・YOASOBI・TWICEなど、有力視されるアーティストたちはいずれも、NHKとの関係性・話題性・記念性など複数の選出理由を持っています。
同時に、布施明や石川さゆり、郷ひろみといった安定枠や、Z世代・K-POPなど新しい潮流との“共存”も見逃せません。
司会者や演出面でも、紅白の伝統と新しさがどうバランスを取ってくるのか。今後の発表を楽しみに待ちましょう。